|
第二話「白より白い」 5/'93
その日は文字通りの五月晴れで、
爽やかな風に誘われ、ある衝動にかられた私は駐車場へ降りました。
「おはよ〜」「にゃ〜ん」そう挨拶を交わすや否や、
いつも通り摺り寄って来たみけちゃんを、
がばっと抱きかかえ、エレベーターに飛び乗って、脇目もふらずにお風呂場へ直行〜!
そう、「みけを洗おう!」と思い立ったのでした。
突然降り注いだシャワーに、驚きと恐怖で目を丸くして、
にゃーにゃーと泣き叫び、抵抗しました。
この頃は、お湯がかかると70%ぐらいにサイズダウンしたのに、
今ではほとんど大きさは変わらないねぇ。
なんで?
そして、このシャンプー攻撃から解放された後、
今度は目を三角にしてこちらを睨みながら、
ぬれた毛を一生懸命なめてました。
その地道な作業と時間の経過によって少しずつ毛も乾き、
数カ月に及んだ野良猫生活で、汚れてグレーになっていた所も真っ白に!
まさに、白より白い
ふわふわのみけちゃんが誕生しました。
あんまりキレイだから、しばらく家においとこうか…。
一日目の晩は、小さな物音にもビクビクして、さすがに緊張した様子。
二日目は、室内を探検。
三日目の朝には、生まれた時からここにいるような顔になってました。
それからずっといっしょに時を過ごして、現在に至る。
つづく…
次は<第三話:眠れぬ夜…>お楽しみに〜。
|